参考映像
映画を見ていて、「あー この画を撮りたかったんだな」と独りでニヤニヤすることがごくごくたまにだが ある。もちろん勝手な思い込みだ。けど、体が熱くなって、固唾を呑む。息を凝らす。舌を巻く。そんな場面に出会うことが、映画の魔・醍醐味のひとつであ…
昨日に続き、今村昌平の1967年 粘着力全開映画『人間蒸発』製作は今村プロ+日本映画新社+ATG。 今はフェイク・ドキュメンタリーとかモキュメンタリーとか云うらしいが、ロートルは知らない。だって、すべての映画は作り物・フィクションじゃなかろうか。嘘…
今日は 1976年夏東映系列館で上映されたドキュメンタリー映画。ポスターがやたらカッコよかった。 大阪曽根崎にあった梅田東映の満杯オールナイトで観た。暴走族とかカミナリ族とかの昭和語は もはや死語か。神の御加護を願った初々しい少年たちも もうはや …
昨日は夕方から大した用でもないのに大阪梅田に出掛け、ピアノの生演奏付きの無声映画を観てきた。 60席のミニシアターを借りて大阪市の文化事業助成を受けた無料上映イベント「キネピアノ」。20代30代女性の一人客や熟年カップル若い男子学生もちらほら混じ…
最新インタビュー/ジャン=リュック・ゴダール 監督 /ヌーヴェルヴァーグの伝説 2020年3月 コロナ以降 JLG 1930年生まれゆえ、御歳90歳 卒寿。 (頭とお尻の女性はうっとおしいけれど=ゴメンナサイ、インタビューはそれなりに興味深い内容なので)お…
ネット散策していたら、YouTubeで、映画監督 塚本晋也がSONYのスマホ“XPERIA 1”で映画館 高田世界館を撮った画像に出逢った。 『現存する日本最古級の映画館』映画監督 塚本晋也氏がXperia 1で撮影 画質は綺麗だ。ただ贅沢な不満、無いものねだりを承知でい…
映画にまつわる本はゴマンとある。が、イヤになるほどアタリは少ない。なかで最近読んだクリーン・ヒット一本。とはいえ〈こんなところに目を付けた俺様はエライ〉といったサブカル礼賛の変格自慢・自己満足本ではない。【星海社新書 2016年4月 刊】 タイト…
管理人御贔屓の濱口竜介さんがこんな文章を書いている。 大学に入ってから、それまで見てきた映画のジャンルががらっと変わって、ハリウッド映画といった「面白い」映画だけでなく、ヌーベルヴァーグ、ニュージャーマンシネマ、アメリカン・インディペンデン…
大学の講堂に設置されていたのは、富士精密工業製 フジセントラルの35mm映写機 F5。カーボンアーク映写機だ。 2本の炭素棒を接触放電させ発火、そこで生じた強い光を光源にして映写する仕組みだ。映写機本体の隣には、交流を直流に変換する水銀アーク整…
発行部数では今や映画雑誌のナンバーワンと云われる「映画秘宝」。 映画好きの若い衆の間では、キネ旬より有名だそうだ。 エキセントリック趣味が苦手な拙管理人はずっと敬遠してきた。 サブカル、カルト、マニア、オタク、キッチュ、ガジェット、‥‥ いかん…
八番手は、記録映画畑出身の田村正毅(平仮名表記の「たむらまさき」も使用)キャメラマンと大津幸四郎キャメラマン。小川プロの一連のシリーズは彼らの仕事だ。 大津1934〜2014 田村1939〜 字幕テロップがどれもこれも大仰で下品で閉口。だが御容赦。
二番手は鈴木達夫キャメラマン。1935〜 1966年の映画『飛べない沈黙』 数年前懇意な映画キャメラマンのお蔭で再見した。 企画小笠原基生 脚本に黒木と並んで松川八州雄・岩佐久彌、撮影協力に奥村祐治 撮影助手に大津幸四郎・田村正毅。助監督は東陽一、スチ…
う〜〜〜〜〜〜む。 映画も音楽と同じように何回も見る時代に入ったのだろうか。 お気に入りのCDを何度も何度も繰り返し浴びるように聴いて楽しむがごとくに。 そんなことを考えてしまう映画を見た。平日の午後大阪梅田のミニシアター、単館ロードショー。19…
若い頃から外国映画は、欧米中心に見てきた。おかげでアジアの映画には疎い。数日前に勧められてタイの映画を見た。2015年制作の『ฟรีแลนซ์..ห้ามป่วย ห้ามพัก ห้ามรักหมอ』去年の大阪アジアン映画祭ABC賞受賞映画ということで、関西ローカル深夜枠の朝日放…
「映画や映像に対して、本当にカッコいいなと思うようになったキッカケがまずミュージックビデオだったから‥」という若い世代の監督さんが登場してきている。悪くない。 けど‥。 今日はそんな女性監督さんが手掛けたOfficial Music Video“COSMOS” たそがれの…
京都でダリ展を二つはしごしてきた。1928年ダリがブニュエルと一緒に『アンダルシアの犬』を作ったことは有名だが、ディズニーとのコラボは知らなかった。2003年に発表された『デスティーノ』 そもそも最初のコラボ企画は1946年だったらしい。 …
さらに昨日の続き。岡さんの自力建設ビル、三日目。今日のポイントは、手で作る。 「土工をやって、鳶をやって、鉄筋屋やって、型枠大工をやってと1個1個、順番に攻めて」今に至る岡さんは「手で作る人」だ。(最近は、色んなものを口で作ったり、頭で作っ…
森村泰昌の展覧会最終日に行ってきた。 そう、30年間様々な画家に扮してなりきり写真を自撮りしてきたあのアーティストだ。 正直半信半疑だった。「私を消したいわたし」という屈折した自己顕示欲に付き合わされるのはなんだかなぁ〜。 どんだけ自分が好き…
3月2日にアニメの起源・チョークアニメのことを書いた。今日はその進化形。 WEBの世界では超有名らしい。7年前に公開、世界中で既に11,636,865回見られている。面妖だが面白い。今ならさしずめ「きもかわいい」といったところか。
1895年リュミエール兄弟の『Barque sortant du port(Boat Leaving the Port)』 ダイ・ヴォーン(Dai Vaughan)1981年「光(リュミエール)あれ(Let There Be Lumière )―リュミエール映画と自生性」(副題は、長谷センセ?) 「‥‥突堤を…
1895年リュミエール兄弟の『Le repas de bébé,(Baby's lunch)』 食事風景の背後には、たえず風に揺れる木の葉の様子が捉えられている。 パリでの上映会でメリエスはこのことに着目し強調したということだ。spontaneity : 日本語には訳しにくい語だが…
『アンチ・スペクタクル 沸騰する映像文化の考古学(アルケオロジー)』【東京大学出版会2003年6月 長谷正人・中村秀之編訳】という本に、20世紀初めにジョルジュ・メリエスが作った「偽ニュース映画」についての記述がある。元々は、1991年7月…
『まんが学特講』168頁。 (お)「寄席芸としてのまんがというものがあった‥‥。」 (み)「そう、まんがが芸なのね。酒井七馬だって、手塚治虫だってアトラクションでやってた」「寄席芸であり、子供の遊びだよね。「あっという間にかわいいコックさん」…
若い知人から「Vine(バイン)」というのを教えて貰った。 スマホで簡単に動画が撮れ、SNSなどにアップ出来るアプリだ。 ライター牛島義之さんの解説【「エンジョイ!マガジン」2015年4月2日配信】を引く。 「「Vine」はTwitter公式のサービスで、6秒間の動画…
「青春群像」と云えばもう1本、ポーランドA.ワイダの『夜の終わりに』1960を思い出す。原題:Niewinni Czarodzieje 「無邪気な魔術師」誰の発案か知らないが、邦題はかっこよかった。 (配給会社 新外映のどなたかが付けたのだろう。) 観たのは高校時代、…
スペイン マドリッドにあるシネテッカ デルエル マタデロ。 もちろん行ったことはない。シネコンらしいが、SALA AZCONAはノンフィクションに特化した部屋とのことだ。近未来映画の一シーンみたい。
まだまだ続く映画館。今日は英国のソルシネマ。 8〜10名で満員。太陽エネルギーで上映される世界一小さな移動式エコ映画館。 電力はソーラーパネルとリチウム・バッテリーで供給、本体は古キャラバンを再利用。 イベント会場などを巡回興行している。 Men…
マレーシアジョホール州のショッピングセンターにあるビーニープレックス。 謳い文句は「世界で最も心地よいシートの映画館」。 レギュラーシートやカップル専用シートなど6スクリーンを持つシネコン。常設でない映画祭や特別試写会での映画上映に広げれば‥ …
世界の映画館を紹介するウエブサイトを見つけた。 米ミシガン州デトロイトのフォックスシアター。観客席5174席、1928年に作られた。 パラマウントシアターも負けてはいない。 カリフォルニア州オークランド 3040席。 動画もあった。フォックスシアター↓ …
今日は、宣伝というか告知。 東京の先輩から、1969年グループびじょん制作の記録映画『死者よ来たりて我が退路を断て』(65分)をネット【YouTube】で全編公開したという連絡を貰った。 当時短編記録映画やPR映画を作っていた日本映画新社の演出部や撮影部の…