2ペンスの希望

映画言論活動中です

習い 性(せい)となる

どうしても抜けない習性がある。
暖房はエアコンよりおこた(こたつ)。愛用するのはフリースやダウンよりもっぱらトックリセーターと革ジャン。浴室ではボディシャンプーではなく固形石鹸。ついでに言えば、AVよりピンクだ。しかし、若い連中には通じなくなってきた。足袋も火鉢も分からない。ブラウン管もお茶の間も知らない。そりゃそうだろう、見たこともないのだろうから。
先日大手家電ショップの店員さんに感熱紙は置いていますか?と訊ねたところ、「カンネツシ」って何ですか?と真顔で返された。
映画もそうだ。スクリーンからモニター・ディスプレイへ、そして今やスマホタブレットで見る時代。PFFや映画系大学出身者の監督さんも珍しくなくなった。YouTube出身の映画監督が登場するのも時間の問題?‥‥っとこれは、数日前、映画好きの後輩との酒席で交わした与太話のひとつ。
変容は更に加速・過熱するだろう。そのことを認め繰り込んだ上でどんな風に前進するのか。後ずさりしながらでも未来に向かいたい。
直感的にだが、頭を低くした匍匐前進の姿勢しか浮かんでこないのだが‥。