2ペンスの希望

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サントリーCF

永く根強いファンを持つCF。
1983年3月放映開始 市川崑 サントリーレッド大原麗子 電話編 30秒

「すこし愛して、なが〜く愛して。」 大原麗子の声は今も耳の底に残る。
コピー:藤井達朗(博報堂
音楽:服部克久
一昨日引いたモルモット吉田さんのブログ「映画をめぐる怠惰な日常」にこんなくだりがある。
「ちなみに、最も有名な『サントリー・レッド』シリーズのを、いじらしい人妻と考えがちだが、市川崑によるとそうではないそうである。『市川崑の 映画たち』から引用すると、<あれは、奥さんじゃないんだからね。><夫婦だとは限定してはいません。だから、意識的に、いつも男をはっきりと描写しませ んでしたよ。><(前略)奥さんとか、愛人とか決めつけずに済むところが、コマーシャルの長所なんですよ。(後略)>とのことで、愛人と考えると途端に匂いたつ作品に思えてくる。明るく健全なCMに終わらせない人間への冷ややかな視点は、市川崑ならではのものだ。 」 (強調 引用者)
藤井も大原も市川ももう皆いない。