2ペンスの希望

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しおり

必要があって、大学時代に読んだ本を開いた。 しおり代わりに挟んであった35mmフィルムが出てきた。

JLG1963年制作『軽蔑』右はミッシェル・ピコり、左はBB ブリジットバルドー。
褪色は見ての通りだ。シネスコサイズなので35mmフィルムは横幅が圧縮されている。
懐かしい。
当時の大学の講堂には35mm映写機2台が設置されていた。大阪の配給会社から借りてきた35mmフィルムを毎週のように上映していた。シネスコは映写機の前にアナモレンズを付けて映写した。 在校生はもとより近隣の人も見にきて賑わった。
映写担当の特権、気に入ったフィルムの切れ端を失敬してコレクションしていた。
JLGでは他にも『女と男のいる舗道』『男性・女性』等、高倉健の唐獅子牡丹も切った。
『軽蔑』は、原作: アルベルト・モラヴィア 撮影・出演: ラウル・クタール 音楽: ジョルジュ・ドルリュー 編集: アニエス・ギュモ 監督・脚本・出演: ジャン・リュック・ゴダール
映画監督役でフリッツ・ラングが出演、助監督でゴダール、撮影監督ラウル・クタールもタイトルバックに登場する。そんなディテールまでくっきり憶えている。
なのに、昨日借りてきて見た映画のことは、すぐに忘れる。 困ったことだ。