2ペンスの希望

映画言論活動中です

異業種監督

本業でない人が映画の監督を務めるという例は昔からイヤというほどある。嚆矢はコクトーか。劇作家の例は多い。寺山もたくさん。三島由紀夫石原慎太郎村上龍も作ってきた。三島には監督作品だけでなく主演映画もある。 作家、ミュージシャン、芸人さん、エトセトラ、エトセトラ‥‥。悪いが大半は、ネームバリューに寄り掛かった粗悪品だ。お飾り監督。それでも、監督が「デクノボー」でもスタッフさえしっかりしてれば、映画もどきは出来上がる。

和田誠さんは稀有な例外だ。「浴びるほど映画を観てきた無類の映画好き」であるだけでなく、「ちゃんとしたスタッフさえ揃っていれば、監督なんて誰にだって務まることがよく分かっていたのだ」と思う。今日 10月7日は和田さんの一周忌。記念して、『麻雀放浪記』スタッフ全員の似顔絵と多摩美大学生時代の広告応募作を挙げる。(ちなみに、もう一人の一等賞は、宇野亜喜良)「栴檀は双葉より芳し」か、「実るほどこうべを垂れる稲穂かな、下がるほど人が見上げる藤の花」かな。

f:id:kobe-yama:20201006154713j:plain

f:id:kobe-yama:20200713102453j:plain