2ペンスの希望

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「枠組み」を疑え

やっぱりシナリオが映画の命の第一だ。

ネットを開くとシナリオの書き方なんてのが無数に出て来る。ひな形・テンプレ―ト・フォーマット・プロット・・・・これらを使ってデータベースからの材料を適当に加え、組み合わせて指示通りに並べていくと、それらしいシナリオ構成が出来上がる。一丁上がり。ヒットの法則、絶対に外さない泣かせのテクニック、笑いの方程式、‥‥なんてのもわんさか。ホンマかいな。世の中にデータ化不可能なものはない? ルールに収まらないものなんてない?なんてウソじゃない。コードに沿って安全運航するのが効率よくて合理的。出来合いのコンビニ料理だって不味くはないよ、レンジでチンすりゃOK、それなりに美味でお腹も膨れて悪くない、コスパ最高でリーズナブル。今日からあなたはシナリオ作家 ってか。

まさか真に受ける人がそれほどいるとは思えないが‥‥

「枠組み」の中で結果を出すより、どうしてみんな「枠組み」そのものを疑って壊してみる気にならないのだろうか。不思議なことだ。それほど素直で従順なら、最初っから「モノづくり」なんて悪場所に近づかない方が身のため世のため。そう思うのは、根性曲がりの恍惚不良老人のたわ言なのだろうな、きっと。御免候。

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