『Viva Video 久保田成子』展 二つの拾い物。
その二は、吉原悠博《RIVER ある前衛芸術家の形見》(2021 23'10" カラー)。
久保田成子と親交のあった吉原悠博の「映像コラージュ」だ。吉原さんは、新潟県新発田市に130年以上続く写真館の館主。最新の技術を使った映像コラージュはめっけ物だった。揺るぎなく、それでいてゆったりと気持ちの良い23分は、技あり一本。
参考になりそうな画像をググってみたのだが見当たらない。代わりに、吉原写真館のページを貼ってみる。最下段に「スタッフ紹介」があり略歴が載っている。
彼の作品歴はコチラ
上記 《RIVER ある前衛芸術家の形見》2021 は未掲載なので分かりにくいが、手掛けてきた制作物、映像の断片が幾つも並んでいる。そこからも、自分の居場所を大切にし、身の丈を踏まえながら、精進研鑽してきた姿勢が伝わってくるのではなかろうか。
見る機会があれば是非。
〔「文筆家、編集者、色彩研究者、ソフトウェアプランナー他」の肩書を持つ三木学は、「eTOKI(絵解き)」というウエブサイトで吉原の映像をこう解説している。「久保田とパイクが住んだスタジオを中心に、ジョナス・メカス、阿部修也、北川フラムら久保田と交流した映像が流されていく。久保田の人生が人々の証言によって万華鏡のようにフラッシュバックする。」(ヴィデオを媒介として時間と空間を彫刻し、人々を結び付けた開拓者 Viva Video!久保田成子展 評)〕