2ペンスの希望

映画言論活動中です

伝達より生成を

映画は伝達より生成だ、最近 そんな思いが とみに深い。

映画の醍醐味は、情報や知識を伝えることにあるのではなく、新しい意味や価値を生成する場をいかにつくるか、そのテイストにある、

大切なのは、題材や主題・対象を説明し伝達すること以上に、作り手の経験(キャリヤや力量の総体)をその経験の偏りとともに、映画のテイストとして丸ごと提示すること、ゴロンと差し出すことなのだ。作り手は精進を重ね、受け手は送り手の経験の偏波を受信し、場の生成に参加・関与するかどうかを決めればよい。そこに生まれた場の味わい・風味が新しい美や快感を産み出すことにつながれば御の字・ベストだ。受け止められなければ、お互い反省して出直すのみ、そんなことではなかろうか。

《create:クリエイトは generate:ジェネレイト》そんなスローガンが浮かぶ。

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いかに出会い、生成し、ハイタッチを交わし合えるか、それが 映画だ。それこそが 映画の真価だ、進化だ、深化だ。