昔は映画好きだという財界人、企業人がたくさんいた。
資生堂の福原義春さん、ソニーの大賀典雄さんはじめ、時間をやりくりしながら映画館通いを続ける銀行の頭取や経済団体の会長、経営トップが少なくなかった。メディアでも伝わってきた。最近トンと聞かない。かろうじて、ユニクロの柳井正さんくらいか。十代の頃 オヤジさんが経営していた映画館に入り浸っていた思い出をチラリと語っていた程度だ。
(詳しくはココ⇒
柳井正氏に聞く[後篇] ~「考える人」2010年夏号~ - UNIQLO ユニクロ)
柳井さんだって御年72歳(1949年生)、結構なオールド世代だ。トヨタの豊田章男さん(1956年生)やソフトバンクの孫正義さん(1957年生)楽天の三木谷浩史さん(1965年生)たちは映画をご覧になるのだろうか。あるいはもっと若い新進の企業家たちは?
娯楽・文化が豊富多彩化したせいか、映画が衰弱劣化したせいか、恐らく両方だろう。「普通に多忙な社会生活を送っているであろう大人」が目を向けたくなる「映画」が見当たらなくなってしまったのだろう。子供やオタク向けじゃない映画で、彼らの食指を動かすような新作映画が生まれる時代が果してまた来るのだろうか? (もしかしたら、映画館に足は運ばずとも空いた時間、ホームシアター ネット配信などで 映画を楽しんでいる企業人は居るのかもしれないが‥居ないか?)