2ペンスの希望

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「乗り物に乗るように」

米国アカデミー賞にノミネートされて何かとかまびすしい濱口竜介監督だが、仏蘭西カンヌ映画祭で「映画を通じてどんなことを伝えたい」というQにこう応えている記事を読んだ。

こういうことを伝えたいというのは、特にないというのが正直なところです。体験をしてほしい、とは思っています。そこそこ長い映画ですけれど、その時間をずっと楽しめるように作っていますので、乗り物に乗るように映画を見ていただけたらいいかな。その時に感じていることがすべて正しいことだと思うので、乗り物に乗るような感じで見にきていただけたらと思います。【太字強調は引用者 地球の歩き方編集室2021.08.14.配信】

そうだよな。どんな映画もすべて、登場人物の人生という乗り物にたまさか相乗りして、透明人間のように只見・覗き見するようなものだような。

思えば今まで 色んな乗り物に乗ってきたなぁ。

駅馬車、乳母車、夜行列車、軍用列車、戦車・戦艦・潜水艦、豪華客船、ヨット、大陸縦横断長距離バス、モーターサイクル(タンデム チョッパー)、スクーター、ヘリコプター、風船、気球、飛行船、宇宙船、方舟、絨毯、箒(ほうき)、筋斗雲、‥‥ etc. etc. おっと和風も忘れちゃいけない、人力車、駕籠、牛車、‥‥ etc. etc. 

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