2ペンスの希望

映画言論活動中です

駆け込み 国芳 展

駆け込みで京都文化博物館の『挑む浮世絵 国芳から芳年へ』展を観てきた。歌川国芳一門のコレクション150枚が並ぶ。

幾つかをピン留め。まずは寄せ絵。

f:id:kobe-yama:20180517142112j:plain

 顔だけじゃない。猪口を差し出す手元も、着物も、首筋も。

f:id:kobe-yama:20220406100238j:plain

こちらは、沢山の獅子で描かれた牡丹花。中央の袋に噛みついている獅子鼻、茎も組紐仕立て。添えられた賛も一興。

f:id:kobe-yama:20220406123919j:plain

f:id:kobe-yama:20220406123949j:plain

f:id:kobe-yama:20220406124010j:plain

将棋の駒の見立て合戦。

f:id:kobe-yama:20220406124611j:plain

一門 歌川芳虎が描いた「道外武者 御代の若餅」。賛は「君が代をつきかためたり春のもち」。織田信長(瓜の花の紋所)明智光秀(桔梗紋)と共に餅をつき、其つきたる餅を豊臣秀吉(陣羽織の猿)がのしをし、徳川家康は座して其餅を食するの図。

150枚目 最後は 国芳「浮世よしづ久志」

f:id:kobe-yama:20220406130134j:plain

右上隅に後姿の国芳

f:id:kobe-yama:20220406132807j:plain

猫と着物柄豊臣秀吉の桐紋に似せた国芳のトレードマーク=芳桐紋。江戸徳川時代をおちょくったのか)がご当人であることを語る。

この展覧会なかなか趣向を凝らした構成で愉しめた。