駆け込みで京都文化博物館の『挑む浮世絵 国芳から芳年へ』展を観てきた。歌川国芳一門のコレクション150枚が並ぶ。
幾つかをピン留め。まずは寄せ絵。
顔だけじゃない。猪口を差し出す手元も、着物も、首筋も。
こちらは、沢山の獅子で描かれた牡丹花。中央の袋に噛みついている獅子鼻、茎も組紐仕立て。添えられた賛も一興。
将棋の駒の見立て合戦。
一門 歌川芳虎が描いた「道外武者 御代の若餅」。賛は「君が代をつきかためたり春のもち」。織田信長(瓜の花の紋所)が明智光秀(桔梗紋)と共に餅をつき、其つきたる餅を豊臣秀吉(陣羽織の猿)がのしをし、徳川家康は座して其餅を食するの図。
150枚目 最後は 国芳「浮世よしづ久志」
右上隅に後姿の国芳。
猫と着物柄(豊臣秀吉の桐紋に似せた国芳のトレードマーク=芳桐紋。江戸徳川時代をおちょくったのか)がご当人であることを語る。
この展覧会なかなか趣向を凝らした構成で愉しめた。