少し前だが、鳥取・湯梨浜町の映画館 jig theater に行って佐々木友輔監督の映『コールヒストリー』【2019 89分 】を観て来た。
jig theaterについても、佐々木友輔さんについても何度か書いてきた。
jig theater のことはコチラで⇒
佐々木友輔さんについてはコチラ⇒
映画館も映画も初々しくて気持ちが良かった。ともに映画の新しい地平を切り拓こうとしている意欲がみなぎっていて清々しい。
jig theaterは、ちょうど開業一年経った。週末のみの営業で延べ2000人を超える集客という成績だったそうだ。(NHK鳥取局 調べ)地方都市でそれも県庁所在地でもない片田舎(失礼!)では健闘の部類だろう(重ねて失礼!!)。
映画『コールヒストリー』については、監督自身が自作解説した文章をコチラで公開している。⇒
note.comいずれも時間の有るときに覗いてみて欲しい。損はさせない。とりわけ映画の新しい胎動にご興味ある方は是非。
『コールヒストリー』はご自身が語るように「何も起こらない」映画だ。なにがしかわかりやすいドラマやメッセージが用意されているわけではない。観客に何かを感じさせ、考えさせようとする映画だ。
【以下は、管理人のつぶやきメモリアル】
この映画、キイとなるのは〈声〉だ。画より音、目より耳の動員をうながす。見ること会うこととともに聞くこと・話すことが重視される。成功しているかどうかは各自ご覧になって判断されるのがよい。「作品」たり得ているのか「試作品」なのか。(もっとも、昨今すべての映画は「試作品」だという説もある。)
「わかりやすさ」と「わかりにくさ」:「一回見てすっくりわかるのが良い映画。何回も見なければわからないような映画はダメだ」という論もあれば、「いや(音楽 CDを聴くように)一回見て心が動かされたら繰り返して深いところに到達するのが映画」「何回も見てひとつひとつ新たな発見を重ねていくのが映画の味わい」という意見もある。
「数」と「お金」:「道と経済の合一」問題もある。ファンをどう耕すか、どう拡げるか。
‥‥考えるべき課題はまだまだ山ほどある。
【豪華特別附録】
jig theater のウエブサイト ⇒ jig theater
『コールヒストリー』の予告編 ⇒
ロートルには、昔々、松田政男や足立正生たちが創った風景論映画『略称・連続射殺魔』がここまで来たのか、と眩しく、懐かしかった。齢を重ねることも悪くない。