❝ムービー・ルネッサンス❞ こなれの悪い折衷外国語でゴメン。なに、古典に還れ、という運動、そのスローガン=キャッチフレーズのつもりだ。もとより誰かが言ってるわけじゃない。誰も知らない言葉だ。昔々〝ヌーヴェル・ヴァーグ〟という言葉が一世風靡し、映画の歴史を変えていったひそみに倣って思いついた命名。
趣旨はこうだ。
迷走・暴走、脱輪・脱走する迷子の「孫たち」でなく、放埓・放恣の「放蕩息子たち」でもなく、その先の時代に沃野を拓いた「映画の父たち」に戻ってみよう‥という呼びかけである。
映画の新作に取り組む御仁は、ぜひとも「父の時代の良品」を探索・渉猟して欲しい‥という切なる願い・叫びだ。
半径50メートル、ご近所のサブカル漁りは止めにして、ハイカルチャーの映画に出会ってみては‥という提案だ。
路地裏、横丁、裏通りをこそこそ歩くばかりじゃなくって、まずは大通り、メインストリートを歩いてみては‥という映画の王道闊歩のススメだ。
重箱の隅をほじくるより、まずは中央に並ぶ美味しい(評判の)メイン料理を味わってみるほうがよほど健康的で精神衛生にも適っている。
闇に浸って目を凝らし耳を澄ませ息を吞んで光と影に見入る洞窟体験を思い出し想像し自ら体験してもらいたい。
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落語にたとえて もう一くさり。
圓朝に始まり、圓生・志ん生・文楽・小さん らの時代を経て、談志・志ん朝・枝雀が居たことを踏まえて、あらためて古典の豊穣に光を当ててみたい。❝ムービールネッサンス❞はそういう試みだ。
賛同者 募集。参集 随時。