2ペンスの希望

映画言論活動中です

映画『REVOLUTION+1』を巡って④

映画はどうやら「獄中で回想するという形式」ですすむようだ。

🔳「主人公の川上達也の母は、宗教に身を投じ3人の子の面倒を見ない。妹は「ハンバーグを週1でいいから食べたい」と泣くがそれを母が叱る。さらに、父の自殺、兄の失明も重なる。大学進学を諦めた川上は、宗教が自分の人生を狂わせたと考え、母が信じる宗教と関係の深い元首相の暗殺計画を実行に移す。」 ‥‥こう書くのは、「東京新聞」の記事。東京新聞 TOKYO Web. 2022/9/23/18:01 配信】 後段には

「重いテーマを扱う映画だが、終盤、成長した妹が語る言葉は印象的だ。「私は自分で自分を哀れんだりしない」 ‥‥ ともある。

 

🔳「映画は、冒頭から安倍元首相が銃撃された当時のニュース映像に、タモト清嵐(そらん=30)が演じる山上容疑者をモデルにした川上達也を描いたドラマパートを絡めて展開していく。宗教2世の苦悩も描かれる物語に、安倍元首相のスピーチの映像が絡み、同氏の幼少期や青年時代の写真、祖父の岸信介氏、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の創立者文鮮明氏らの写真も、川上の室内に貼られる形で登場。」‥‥こちらは、「日刊スポーツ」紙から。【日刊スポーツ 2022/9/27/21:16 配信記事 より】

 

🔳「主人公・川上(タモト清嵐)は母が旧統一教会にのめりこんだことで全財産を失い、極貧生活。父と兄は失意のうちに自死。それでも信仰を疑わない母を見てついに決起する。アパートで改造拳銃を作り、空き地で試射を繰り返し、その銃口が狙うのは……。」‥‥これは、「日刊ゲンダイ」紙の記事。日刊ゲンダイDIGITAL 2022/9/23/9:06配信 山田勝仁 より】

 

🔳「革命2世、シングルマザー、宗教二世、派遣労働と、この国の貧困を体現してきた一人の男が自分と対極にある一人の男を暗殺する、それに至る過程を描くことで、この国に決定的に欠けているものを知らしめることになるのではないだろうか。」と、これはサイト記事のコメント。【 ウエブサイト〝Rooftop ルーフトップ 古今東西南北、ポップカルチャー最前線〟2022/9/15 配信 より】

ネットではほかにも、

🔳「ザ・ブルーハーツの楽曲が流れる」とか「雨のずぶ濡れの中で銃を持つドラマの川上と白昼の山上の実写映像をクロスさせている」といった情報や「分かりやすい映画」「淡々と静かなエンディング」「道徳ドラマのラストみたいなものも用意され喉越し良く終わる映画」「全然危険な映画じゃない」「論理的映画」「もう少し整理できないものが残っていて欲しかった」といった感想も見受ける。

う~むっ ふぅ。

映画の粗筋・内容を文字で語るもどかしさ‥的外れ‥色眼鏡‥‥憶測や推測は このくらいにする。いい加減で止めておこう。

 

〈明日に続く〉