㉖は長谷川和彦 1946(S21)年1月 生。
のっけからなんだが、長谷川和彦は映画界随一、ダントツの怠け者だと思っている。半世紀以上も映画界に居ながら、ご承知の通り 二本しか映画を撮っていない。
第一作『青春の殺人者』(1976年 製作:今村プロ+綜映社+ATG 配給:ATG)
第二作『太陽を盗んだ男』(1979年 製作:キティフィルム 配給:東宝)
[ もともとの脚本は『笑う原爆』という題名だったそうだ。売れそうじゃなくって笑ってしまう。コレ 全くの余談]
上野は二本ともに律儀に評論している。
もっともっと面白い娯楽映画を作れるはずだったのに、どこでどうこじらせたのか、ハードルをどんどん上げていったのか、事情はとんと存じ上げないが、齢七十七「㐂」喜寿を迎えている。
遠くの外野席 スタンドの野次馬の遠吠えにすぎないが、「よい映画をこさえてください」と書き遺した山中貞雄にどうこたえるのか、訊いてみたい。