教えられて米津玄師『カナリヤ』のMVを見た。
是枝演出、田中泯 蒔田彩珠といった名のある出演者が登場する。紹介記事には「コロナ禍の日常を生きる三世代の男女を描いた短編映画のような仕上がりの作品」とあった。
御大層なわりにはまったく惹かれなかった。すべてが記号でしかない。色がついて形があるだけで、匂いも味も無い。まるでプラスチック製のなぞり。「もどき」であって映画じゃない、管理人にはそう映った。
もちろん映画監督が何をやって稼ごうと構わない。その昔、撮影所の門戸が閉まり行き場に困った映画青年たちがこぞってピンク映画で腕を磨き口に糊した時代があった。もちろんTVに行こうと、コマーシャルを作ろうと、PR映画で稼ごうと構わない。イマドキなら、元気でお金もありそうなMTVもありだろう。それでスタッフの生計が立つなら、外野が文句を言う筋合いなんぞこれっぽっちもない。
「ハイハイお仕事お仕事‥‥」って、そんなことは分かってる。けど、それを「短編映画みたい」と評するのは如何なものか。「分かってても黙ってる」ってのもどうかなと思って、今日はちょこっと嫌ごと言ってみた。