2ペンスの希望

映画言論活動中です

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『REVOLUTION+1』を巡って①

見てもいない映画のことをアレコレ書くのは、はしたないことだし、慎むべきなのは承知だが、ちょこっと書いてみたくなった。 きっかけは二つある。あの足立正生の新作だということと、尾中香尚里(57歳)というジャーナリストさんの記事を読んだことだ。 尾…

チャーリー・バワーズ

チャーリー・バワーズ CHERLEY BOWERS という人物をご存じだろうか? 当管理人は知らなかった。最近初めて知った。無声映画時代のコメディアン映画人だ。映画はまだ見ていない。けど、ネットに上がっている予告編動画がスコブル面白そうだ。唆(そそ)られる。…

心得違いはイケ(て)ません

最近読んだ週刊誌の連載記事、女性監督さんのインタビュー発言が気になった。 「小説を書くときって、文才が必要じゃないでしか。文章の美しさや語彙力が求められますけど、脚本は、それがなくとも成立する。状況説明と台詞で成り立っているものだから、難し…

ミクロ シアター

役割を終えて「ミニ シアター」が退場し、新たに全国各地に「ミクロ シアター」が誕生し勃興が始まる!そんな予感がしてならない。(ミニとも言えない座席数30~50席の映画館をこれまでマイクロシアターと呼んで採り上げてきたが、以後「ミクロ シアター」と…

さらにさらに 都市が主人公の映画

クラシックからもう一本。 Roberto Rossellini監督 1950 イングリッド・バーグマンと。 1948年 ロッセリーニ監督の『 Germania anno zero:ドイツ零年』少年映画であり、反戦映画であり、それ以上にベルリンという都市の映画でもあろう。 オープニング www.y…

さらに 都市が主人公の映画

都市が主人公の映画、古典からもセレクト。 脚本:Marguerite Duras 監督:Alain Resnais 1959『Hiroshima mon amour:二十四時間の情事』Alain Resnais&Marguerite Duras www.youtube.com

都市が主人公の映画

『 Dans la ville blanche:白い町で』(1983) を書いたら、都市を描いた映画のことを思い出した。で、今日は José Luis Guerín ホセ・ルイス・ゲリン監督の2007『En la ciudad de Sylvia :シルビアのいる街で』 www.youtube.com これまたスタティックで何と…

JLG ≦ Alain Tanner

メディアではゴダール追悼ばかりが目立つので、へそ曲がりとしては忘れぬうちにアラン・タネールを少々。 1983『 Dans la ville blanche:白い町で』 当時 元気だったシネセゾンが配給した。まずは、ものすごく説明的な予告編をどうぞ。 www.youtube.com 映…

無常 無情

『キャメラを抱いて走れ! 撮影監督 仙元誠三』【2022.6.25. 国書刊行会 刊】を読んだ。2年ほど前に亡くなった仙元誠三(1938.07.23~2020.03.01. 享年81)キャメラマンに親子ほど若い 山本俊輔(1975.~)と佐藤洋笑(1974.~)の二人がインタビューして作った本…

正統と異端 深浅 新鮮

正統と異端は主従の関係にあるわけじゃない。そう思ってる。 要は「深浅」であり、「新鮮」かどうかだ。 大通りの大店だって、ちゃちな底の浅い商品もあれば、裏通りの個店で結構な良品に出会うことだってある。歴史と伝統にあぐらをかいて、旧態依然・見て…

正統と異端 直球と変化球 

つむじ曲がりのひねくれ者は嫌いじゃない。ただし、芸の無いのは困る。 昨今は、お気に入りの映画は何度も見るものだそうだが、(好みの音楽CDを繰り返し愛聴するように)初見・一発・一回見ただけでスッキリスックリ理解できるのが一番だ。どこかもやもやし…

正統と異端 忠男と重臣

「今日、映画界は正統が総崩れの観があり、さまざまな異端やはぐれ者が流行して異端が異端でなくなってしまっている。」最近の発言じゃない。三十数年前に亡くなった佐藤重臣さんを偲んで佐藤忠男が書いた追悼文の一節だ。重臣さんはその昔『映画評論』とい…