2ペンスの希望

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映画『REVOLUTION+1』を巡って①

見てもいない映画のことをアレコレ書くのは、はしたないことだし、慎むべきなのは承知だが、ちょこっと書いてみたくなった。

きっかけは二つある。あの足立正生の新作だということと、尾中香尚里(57歳)というジャーナリストさんの記事を読んだことだ。

尾中さんの記事はコチラ ⇒ 

www.mag2.com野次馬根性 ミーハー気分 丸出しで、2022年9月27日 国葬儀を地上波テレビでつまみ食いした。友人代表 菅前首相の弔辞は生で観た。その情緒的トーンに違和感を覚えた。巻き起こった拍手も気持ち悪かった。ザラっと嫌な気分が残った。なのに「称賛」の声がある。そんなとき尾中さんの記事を目にした。共感・納得。そこで、外野も外野、場外からも「小さな声」を綴ってみたくなったという次第。

しばしお付き合い願う。

映画は『REVOLUTION+1』

【以下、お断り。新聞記事やネットニュース ウエブサイトなどから得た情報をもとにするものゆえ、どこまでが正しいのかは分からない。責任も持てない。読者子はご注意下さい。】

井上淳一(57歳)が足立正生(83歳)に持ち掛け、ライブハウス経営の平野悠(78歳)が出資(製作費は公称700万強)国葬日の9月27日の公開に照準を合わせてスピード映画化した劇映画である。

 

安倍晋三が暗殺された日にすぐ足立正生さんに電話した。「昔の若松プロなら、二日で脚本書いて、一週間後に撮影して、二ヶ月後には上映してましたよね」と。さすがに二日で脚本は書けず、愚図愚図していたら、国葬が発表された。そこで一気に火がついた。若松孝二さんは「映画を武器に世界と闘う」と。ならば、山上徹也容疑者の映画を作って、国葬の日に上映しよう。それが映画を生業としている我々の意思表示だ。志を同じくする仲間が集まり、突貫工事で撮影は終わった。井上淳一のコメント ウエブサイト〝Rooftop ルーフトップ 古今東西南北、ポップカルチャー最前線〟2022/9/15 配信 より】

別のウエブサイト記事には、こんな裏話もあった。

井上氏は、足立監督に連絡する30分前まで電話をしていた女性記者のグチに背中を押され、製作を決めたことを明かした。

 当時はまだどこも、事件と関わりある背後団体が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と出せず、「特定の宗教団体」としていた。記者は電話口で井上氏に「もうひどい!」と、書けないことがあるのを嘆いていたそう。こんな事情を明かし、井上氏は「この映画の真の企画者だと思うんです!あなたのひと言がこういうことになってますよ!」と女性記者に呼びかけた。

真の企画者と名指された当の女性記者は、事件後に報道が制限されていた当時の心境を交え、

安倍さんのことは(各社の報道で)ものすごいエモーショナルに書かれている一方で、山上容疑者のことはすごい淡々と事実が出てくる中で、なんか、ホントにちょっと、う~ん、そうですね、やっぱり山上容疑者のほうにすごい感情移入してしまって…。『いま報道ができないのであれば、これは映画の仕事じゃないですか?』っていう偉そうなことを、井上さんに言ってしまいました。すいません。ホントにでもまさか映画になるとは思っていませんでしたと語っている。井上氏は「あのたき付けがなかったら…」と感謝しきり。東スポWeb. 2022/9/27/21:06 配信記事から編集】

 

7月8日 安倍晋三銃撃事件 発生

8月上旬 三日間で初稿を書き以降マスコミ報道を元に七稿まで改定。その間に出資者が決まった。

8月末   八日間で撮影 その後 編集を急ぎ、突貫工事で仕上げに入った。

9月21日 メディア関係者向けラッシュ映像公開

9月26日 緊急特別上映版(50分)東京・新宿と茨城で先行上映。

9月27日 緊急特別上映版 東京・渋谷、名古屋、新潟2館、長野2館、京都、沖縄2館で公開。

今後、追撮を経て、

(足立監督 談「本編の編集は90%終わっている。部分修正のものと最終的に足りないと思ったものを1、2日、やるだけ【日刊スポーツ 2022/9/27/21:16 配信記事より】

2022年末~2023年 完全版(約80分)公開を計画中。

 

〈明日に続く〉