2ペンスの希望

映画言論活動中です

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

シベール

少女にも惹かれた。 映画『シベールの日曜日』1962年製作・1963年日本公開。 フランソワーズと名乗る少女、演じたのはパトリシア・ゴッジ。 劇場予告編ではなく、Blu−ray発売予告編。 音楽はモーリス・ジャール。 「名前」とは何なのか。戦争とは、記憶…

J・モロー

もっと大人にも魅了された。 ジャンヌ・モロー。 『突然炎のごとく』(原題は“jules et jim”)1962年製作1964年日本公開。 音楽はジョルジュ・ドルリュー。 ルイ・マル、トリュフォー、O・ウェルズ、ブニュエル、‥‥、名だたる監督が次々に起用し…

モニカ

大人の女性にも憧れた。 モニカ・ヴィッティ 『太陽は一人ぼっち』1962年製作・日本公開 音楽はジョヴァンニ・フスコ。映画以上に音楽がヒットした。 撮影当時モニカ・ヴィッティ30歳 アラン・ドロン26歳だった。 二人ともご存命とは慶賀の至り。

ゴヤ

次にイカレたのは、シャンタル・ゴヤ。可愛かったが、唄はからっきしだった。 『男性・女性』1966年製作・1968年日本公開。 繰り返すが、JLDより先に女優陣に惹かれた。

ナナ

十代、自分の小遣いで観はじめた頃、映画は女優さんで選んだ。監督さんの名前で映画を観るようになったのはずっと後の話だ。映画的初恋は『2ペンスの希望』のヒロイン「カルメーラ」(マリア・フィオーレ)だった。次なるミューズは「ナナ」(或いはアンナ…

映画は映画 女は女

映画は映画である。 ということで(何が「ということで」なのかは‥さておき) 今日は『女は女である』予告編 1961年製作・公開のJLG長編第三作。当時雑誌「映画の友」だったか「スクリーン」だったかで新作情報を読んだ記憶がある。グラビア写真は白黒印…

人に出会う 表現に出会う

映画とは何か、そんなたぐいの本は昔から山のように書かれてきた。御多分に漏れず若い頃は何冊か読んでもみた。けど、この歳(=イイ歳)になると、そんな大上段は面映い。(今は亡きYさんじゃないが、)「よせやぃ」とも云いたくなる。 つまるところ、映画…

『シネマニア』2002

いまだにシネフィルという方々が苦手だ。 悪い人たちではないのだろうが‥。そんなことを話していたら、ある方が『シネマニア』という映画のことを教えてくれた。 DVDでも出てないかなぁと検索してみたが、どうやら無さそう。知人の旧作VHS専門ショップのリス…

酒場で唄う

『灰とダイヤモンド』の1シーン。大昔友人から貸してもらったサントラ盤のレコードをカセットテープに録音して毎日毎日聞いていたことがあった。今でも諳んじられる。 今気付いたのだが、2013年1月27日に載せた邦画『他人の顔』の酒場でのシンガーシ…

なんちゃって&ストーカー

映画館でもDVDでも最近吹き替え版が増えている。字幕を読む手間暇がかからないためなのか、若い人には吹き替え版の方が好評だとも聞いた。ロートルの洋画ファンにはいまだに字幕愛好家が多いようだが…、ということで 今日は日本語字幕ネタ漫談。 数日前にち…

映画のみかた(見方?味方?)

思い立って、1年余り前から不定期だが有志が集まって古い映画を見ている。 昨日はその新装リニューアルの会だった。 合言葉は、「古い」映画の「新しい」発見。 厖大な旧作の山の中には、まだ知られない、見たこともないような宝物がうんとこさ埋もれている…

見るプロ

暫く更新が滞った。ただただサボっていただけ。他意はない。 今日は、世の中にはスゴイ人がいるもんだ、という極々当たり前の話。 世に映画好きを自認する御仁は山のように居られるが、洋画邦画は当然、ピンク映画の新作にも足繁く劇場に通い新作映画を観続…

インタビュー

数日前から六車由美さんという方の『驚きの介護民俗学』【医学書院2012年3月5日刊】を読んでいる。著者は民俗学の研究者だが、今は郷里静岡で介護職員として働いておられる。「聞き取り」という民俗学の調査法と、「回想法」というケア手法の類縁に気付…

幸せな映像

「幸せな」映像を見た。 日頃からお世話になっている元VE(ビデオエンジニア)さんが作った「同窓会DVD」だ。彼は若い頃からさまざまな映像の仕事をしてきたが、今は郷里に戻って、農業を中心に色んなことをやっている。卒業した中学校で数十年ぶりに開かれた同…

現場監督

思うところあって、撮影所時代の日本映画・プログラムピクチャーを何本か立て続けに見た。(昨日書いた『関の彌太っぺ』もその一本だ。)そして再確認した。 映画はやっぱり集団知の産物だった。各パートのプロフェッショナルが知恵を絞って作り上げていたの…

『関の彌太っぺ』

今日は久方ぶりに YouTube でご機嫌を伺う。 映画『関の彌太っぺ』のオープニングとエンディング。 1963年山下耕作監督の東映股旅映画。原作は長谷川伸。主演は中村錦之助。 白い槿(むくげ)の花の垣根越しの再会シーン。ラストシーンは長廻しのワンシ…

さらに編集の時代

さらに編集の時代について。 高瀬毅さんという方の『本の声を聴け』【文藝春秋2013年1月15日刊】を読んだ。 副題に「ブックディレクター幅允孝の仕事」とある。幅さんは選書集団BACHのリーダー。 「選書集団」とは聴きなれない言葉だが、「本棚の編集…

編集の時代続く

引き続き「編集の時代」の話―― 一世紀を超えて、映画もまた「編集の時代」に入った。 私たちの目の前には、古今東西、100年以上に亘る厖大な映画が広がっている。 或る昼下がり、歳若い友人(といっても例によって世間的にはかなりエエ歳のオッサン)との…

編集の時代

昨日、時代を映す言葉として「セルフプロデュース」と「エディター」を挙げた。 今日は、エディターすなわち「編集」の話。 日本には今モノや情報が溢れかえっている。検索エンジンやアマゾン・楽天などを使えば、これらのモノや情報の殆どは比較的容易に手に…