2ペンスの希望

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『関の彌太っぺ』

今日は久方ぶりに YouTube でご機嫌を伺う。
映画『関の彌太っぺ』のオープニングとエンディング。

1963年山下耕作監督の東映股旅映画。原作は長谷川伸。主演は中村錦之助
白い槿(むくげ)の花の垣根越しの再会シーン。ラストシーンは長廻しのワンシーンワンカット。道端の彼岸花(死人花)・遠ざかる旅人・空に舞う三度笠が主人公の行く末を暗示する‥‥と、いささかベタだがすこぶる丁寧に作られた娯楽映画の逸品だ。助監督に鈴木則文中島貞夫牧口雄二の名がある。下のセリフは、原作には無い映画オリジナル。脚本は成沢昌茂。
「…お嬢さん。この娑婆には辛い事、悲しい事がたくさんある。だが忘れるこった。忘れて日が暮れりゃあ明日になる。(空を見上げて)ああ、明日も天気か」
あるブログでこんなコメントを見つけた。気になる御仁は観に行ってもらいたい。
この映画は公開当時にベストテンには入ってなくて、評論家は誰一人、なんと1票さえも入れていないのだ。えいがひょうろんかの眼は節穴といわざるを得ない。
( http://ameblo.jp/eiga353535/entry-11489314610.html 東映映画と殺人事件を追いかけるブログ ) 同感だ。
ところで、橋幸夫のこの曲 映画には使われていなかったように記憶するのだが‥‥