2ペンスの希望

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見るプロ

暫く更新が滞った。ただただサボっていただけ。他意はない。
今日は、世の中にはスゴイ人がいるもんだ、という極々当たり前の話。
世に映画好きを自認する御仁は山のように居られるが、洋画邦画は当然、ピンク映画の新作にも足繁く劇場に通い新作映画を観続けている人士となるとそれほど数は多くない(だろう)。そんなお一人のことを最近知った。ピンク四天王、ピンク七福神はもとより、荒木太郎や池島ゆたか、関西の剣崎譲あたりまでフォローしている。胃袋の大きさ、健啖ぶりは並じゃない。
それがどうした、だからどうなんだ、そういわれてしまえば返答に困る。一杯映画を観ている人、という以上ではない、とてもエライ人とは云えない。けど、凄いなー。そう思う。“見るプロ
(作るプロがいるように、見るプロがいるのだ!)自称プロは掃いて捨てるほど居るが、ホンモノはそんなに居ない。これは作るプロも、見るプロも事情は同じ。
出されたものは何でも喰って見る。キチンと(=正確に)評価する。駄目なものは駄目だと具体的に指摘する。ただひとつ、弱み(?)があるとすれば、出されない料理は食べられない、ということくらいか。作り手の端くれ(のつもりでいる)管理人にとっては、見ることに人生を賭けているような人に出会うことは、何よりの励みになる。怖いことでもあり、背筋も伸びる。
彼が一番嫌いな映画というのが『ニュー・シネマ・パラダイス』というのも頷ける。
???‥と思った方は是非彼のブログを訪ねて見て欲しい。
http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/columns.html#NCP
個々の映画を愛するとともに、映画そのもの(映画のありようそのすみずみまで)を丸ごと愛する(=賞玩する)その姿勢、その偏狂(偏狭・辺境)や佳し。
「野に遺賢なし」なんて誰が言ったんだ。野にこそ遺賢あり、そう思うのだが如何。