行ったことがないので知らないが、ハリウッドではストーリーテラーとダイアローグライターは別のお仕事だということだ。お話の転がし方の巧みと、自然な会話･台詞のやり取りでは使う筋肉が違うという認識だろうか。正しい。
大工さんにも、骨組み･構造を受け持つ構造大工と、内装や建具を手掛ける造作大工が居る。大黒柱：構造＝ストーリーには長く風雪に耐える堅牢さが求められる。堅く揺るぎなく狂いがないことが理想だ。一方、床柱：造作＝ダイアローグは、リアルで機知に富んだものでありたい。柔らかく肌理細かくふくよかで遊びのある方が好ましい。
収斂一途と多義放射。広い世の中には両方に長けた才能も居ることだろう。けど少数だ。とすれば、分担した方が宜しかろう。理に適っている。
衆智の結集には、お金も時間も掛かる。煩わしいことも生まれる。それでも、何でもかんでも独りでやることはない。一人で作るのは映画ではないと管理人が唱える所以だ。
良い習慣は良いと素直に認めたい。
