新聞を読まなくとも何の痛痒も感じなくなって久しい。けど、ひとつだけマイナスがある。訃報に疎くなる。
知らなかった。3月中旬に画家・金子國義さんが亡くなっていた。金子さんクラスだと新聞記事には採り上げられるが、ラジオもテレビも伝えない。ネットを叩けばよさそうなものだが、（事実「訃報ドットコム」なんていう篤実なページもあるが、‥）、なんだかなァ、と思ってしまう。
大阪梅田かっぱ横丁に國義の画を扱う画廊兼古書店があった。とても手が出る値ではなかったが、良く眺めに行った。2月末出版された自伝『美貌帖』を読んだところだった。師匠が舞台美術家長坂元弘だと初めて知った。さらにそのまた師が日本画家小村雪岱であることも‥。ということで、今日は、金子さんの画を挙げてみようかと思ったのだが、急遽変更。師の師・小村雪岱を幾つか。 日本画なんて古臭いとはいわせない。
國義に繋がる雪岱のウルトラ・モダン、二人の「色気」の類縁性に注目あれ。
もうお一人、
３月２０日児童文学者今江祥智さんも他界していた。訃報ドットコムで昨日知った。
十代の終わり頃読んだ『海の日曜日』『あの子』で宇野亜喜良さんの絵にも魅かれた。
