2ペンスの希望

映画言論活動中です

検定

相変わらず◎◎検定が盛んである。
検定ブーム。いやもはやブームという一過性を超えて社会的な認知・定着も進む。みんなそれ程お墨付きが欲しいのか、自分に自信が持てないのか。
ご多分に漏れず2006年からは映画検定も始まっている。主催しているのは老舗の映画雑誌だ。問題を覗き見してぶっ飛んだ。重箱の隅も隅、実用的でもなければ、現実的でもない、タチの悪いパズル以下の代物としか思えなかった。こんな映画マニアがいくら増えようと、世の「映画離れ」は止まらない。そういえば以前、本家「漢字検定」の乱脈振お粗末が伝えられていたっけ。漢字マニアが増える一方で、「漢字離れ」は確実にすすんできた。読めても書けない。「ユーウツ」で「コッケイ」な話だ。他人事ではない。映画の観客がどんどん減っている中での安易な悪ふざけ、このていたらく。それでも、中には本気の受験者もいるだろうなと思うと笑うに笑えない、泣くに泣けない。
誰かいい加減で、茶番劇はやめよう、と言えばいいのに。
どこからみても、やっぱり、ヨノナカバカナノヨ、か。   喝!