闇の話題、続き。
兵庫県立美術館 横尾忠則「感応する風景」展の最終日に行ってきた。お目当てはY字路シリーズの新作だった。
Y字路は蠱惑的だ。特に夜のY字路には、いつもそそられる。闇に溶けていく路の奥。正しい道とは別の道を選べば、一体何処に行き着くのだろう、何処にさらわれていくのだろうかとワクワクドキドキさせられる。もっともこれまでは小心な臆病者ゆえいつだって正しそうなほうの道を選んできた。別の道を辿ることはいつまでも出来ないままでいる。
「Y字路のIf(畏怖)と想像力」―これってまるで映画じゃないか。
《暗夜光路N市―Ⅰ》2000年