暴論を書く。
三十歳未満は映画を作ってはいけない ということにしてはどうだろうか。
作る前に見ろ。見て見て見倒して、品と質を学んで、技と術を盗んでから、初めて自分の映画を作ることにしてはどうだろう。
最近、各地の自治体や公的な機関で、映画の楽しさ・面白さを若い世代・子供達に知らしめるべく、映画作りのワーク・ショップが盛んだ。しかし、作ることを教えるより、見る力を鍛える方が先決ではなかろうか。敢えて言う。どうしようもないゴミくずみたいな映画を垂れ流すくらいなら、先達の映画、先行する映画を一本でも多く見る方が良い。
急がば回れ、Walk Don't Run.だ。
年端もいかぬ青二才に何が出来る。映画の滋味・苦味・雑味までを味わいつくしてからでも遅くはない。辛抱と行儀を身につけて欲しいと願う。
蟷螂の斧、ごまめの歯ぎしりは百も承知、でも書いちゃった。
