2ペンスの希望

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快楽としての‥

昔むかし映画は娯楽か芸術かという論争があったそうだ。二者択一の罠。どちらかに決めるのは間違い、どちらもあり、そういえば済む話じゃないか、ず〜っとそう思ってきた。娯楽としての映画、芸術としての映画、どっちでもいいし、何でもありだ。
教養としての映画、知識としての映画、情報としての映画、実用としての映画、教義・教典としての映画、ステイタスとしての映画、ブランドとしての映画、ファッションとしての映画、‥‥ 無数だろう。
慰安、時間つぶし、暇つぶし、‥‥入り口は何だってかまわないが、管理人にとって今一番しっくりくるのは、「快楽としての映画」だ。見ているとドーパミンだかアドレナリンだかが分泌されて恍惚としてくる、そんな映画が一番だ。
娯楽も芸術も快楽には敵わない。なのに最近、快楽としての映画に出会うことがめっきり減った。なかなか叶わない。こちらの老化か、あちらの劣化か、両方だろう、たぶん。