2ペンスの希望

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骨抜き

『筋肉よりも骨を使え』の著者松村卓さんがラジオで話していた。今日はその受け売り。うろ覚えで書く。よって責任は持たない。要旨はこうだ。
「体」という漢字には、もともと「粗末なもの、どうでもいいもの」という意味があった。
較べて「」は骨へんに豊、つまり「骨をきちんと並べる」というのが原義。「體」を「体」を変えたのでは、骨抜きにされてしまう。戴けない。人間、骨が無ければいけない。骨はスピリッツとして重要。

本当のことかどうかは知らない。けど、面白く聞いた。
そこで、たまに利用するウエブの語源由来辞典で、「体」の項を引いてみた。
http://gogen-allguide.com/ka/karada.html
「体」は、訓読みでは「からだ」。これは「殻(から)」+接尾語「だ」。魂を宿した肉体は「身」と言った。身の外形部分が「体」=生命のこもらない肉体。1603年日葡辞書では、抜け殻、亡き骸、むくろ、死体、しかばね、などと解説され、「時には生きた体の意にも用いる」とあるそうだ。
さてはて、最近の映画はどうだろうか。体裁だけ繕った骨抜きになっていないか。
[オマケ]
コツをつかむ、のコツは、「骨」だそうだ。これもはじめて知った。