2ペンスの希望

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「闇鍋ごった煮」本:残り香

諸般の事情で、ヤクザ映画は1980年代末ごろから、主戦場をVシネマに移して延命を図る仕儀に‥。さらにさらに諸般の事情の重なりで、21世紀以降は、時代劇ジャンルとともに風前の灯となって消えてしまいそうな雲行きだ。そんな中、記録の残り香として 二本のヤクザ映画を挙げて置く。

1996 細野辰興監督

伊藤彰彦は「松竹新喜劇のような風合いの「極道版・夫婦善哉」である」と書いている。

1997 望月六郎監督

本には「海外の映画祭に招待され「マッチョな題材でありながら女性が繊細に描かれている」と評価された」とあったが、どこまでが本気だか‥。

二本とも、原作は元山口組弁護士の山之内幸夫だった。