2015-06-17から1日間の記事一覧
三島由紀夫の映画的絶筆は、「映画芸術」1970年8月号に載った「忘我」だ。 「どうしても心の憂悶の晴れぬときは、むかしから酒にたよらずに映画を見るたちの私は、自分の周囲の現実をしばしが間、完全に除去してくれるという作用を、映画のもっとも大き…
三島由紀夫の映画的絶筆は、「映画芸術」1970年8月号に載った「忘我」だ。 「どうしても心の憂悶の晴れぬときは、むかしから酒にたよらずに映画を見るたちの私は、自分の周囲の現実をしばしが間、完全に除去してくれるという作用を、映画のもっとも大き…