2ペンスの希望

映画言論活動中です

イルイル 帽子3

引き続き、千野帽子さんのシリーズ その3。(‥‥ってどこまで引っ張るの、といまにも野次が飛んできそうだが)
第一章 句会があるから俳句を作る の中で、「句会に向かない人」を挙げている。
遠慮して黙りこんでしまう人、無難に褒めて切り抜けようとする人、頑固に自説を主張するだけの人、読解力がなくて洒落の通じない野暮ったい人、負けん気だけでぜったいにひとこと文句をつけたがる人、社交や人間関係にしか興味のない人。
確かにイル。あちこちにイルイル。
これまた映画的に言い換えるなら、こういう人たちとはスタッフを組まないことだ。
雰囲気が味気なくなるし、退屈なだけだ。
「遠慮」と云えば聞こえはいいが、実は「面倒くささの回避」でしかなかったりする。モノづくりというのは、取るに足らないような面倒をひとつひとつ丁寧に乗り越えクリアーしながら積み上げてテッペンを目指すものなのだと思う。集団でのモノ作りで真剣なバトルが見られないようならタッグを組む意味は無い。