いうまでもなく、
映画は夢である。
「こうありたい こうあったらいいな」という夢心地。切なる願望。理想としての夢。
夢のような出来事。それはまた
絵空事・嘘・つくりもの。
こうもいえる。
夢はまた悪夢である。
「こうありたい」の裏側には「こうだけはありたくない」という隠れた願いがべったりと張り付いている。
もっといえる。
すべての夢は悪夢である。
甘い夢は往々にして苦い。抜き差しならない立ち往生。そういう方が正解、嘘がないかも。
かくして。
映画は 夢のまた夢。近づくほどに遠ざかる。
だから面白い。だから深い。
映画＝夢＝悪夢
ゆめゆめ油断召されぬな。
