2ペンスの希望

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『少年』

1969年大島渚の映画『少年』

「少年のような」といえばおおむねは褒め言葉だ。初々しい・純真・無垢・ナイーブ・計算高くない。しかし、自らの経験に則して言うのだが、そんないいもんじゃなかった。姑息で度量が狭くてひがみ根性丸出しの部分もあった。だからなのか、
「少年のような」「少年の心を失わない」なんて形容されているのを目にすると、もっとはっきり「臆病な」とか「用心深い(狭量な)」とか「一人前の男(漢)じゃない」と言えばいいのに‥素直でない少年だった拙はいつもそう思ってきた。(今日は、O監督の『少年』とは全く無関係な話。失礼。)