2ペンスの希望

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市民メディアの本

東京の先輩が本を送ってくれた。
小山帥人(こやまおさひと)さんという方が書かれた『市民がメディアになるとき』【2013年6月書肆クラルテ発行朱鷺書房発売】小山さんはNHKOBで現在は自由ジャーナリストクラブ世話人。残念ながら面識は無かった。
マスメディアに拮抗するオルタナティブ・メディア、インディペンデント・メディア、市民メディアを国内はじめ広く世界各国にレポートした本だ。
気持ちが良いのは、書斎で文献を漁り思索にふけった学者先生のご高説ではなく、自分で足を運び自分の目で見たもの・見えたものだけを語る報道者の姿勢だ。ウラの部分・影の部分・見えない部分のもがき・苦しみへの踏み込みが弱いのは玉に瑕だが、そんなものは小山さんに言わせれば、自室のPCの前で、外野の外野から分かったような感想・ブログを綴っている輩(拙管理人のことだ)のタワゴト、イイ面の皮、噴飯モノということになろう。おっしゃる通り。
観察し、批判するだけでなく、自ら発信することこそ重要、それが可能になりつつある時代に生きている」と小山さんは書いている。 「メディアを憎むな。メディアになろう
われわれの力でメディアが変わったかどうかは、わからない。でもわれわれが動かなければ何も変わらない。動けば、何かが変わる
聞けば、意外と売れているとのことだった。何よりだ。