2ペンスの希望

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馬から落馬

細かい人が居るものだ。
数日前に、「有無を言わせぬ迫力で迫ってくる」と書いたら、「迫力で迫ってくる」というのはおかしいんじゃないか、とメールが届いた。
感心した。そこまで詳しく目を通して戴いているなんて、感謝である。
確かに。「馬から落馬した」と同様でおかしい。
しかし、「あらかじめ予測する」とか「後から後悔する」「被害を被(こうむ)る」となればどうだろうか。「魂を鎮魂する」「犯罪を犯す」は‥‥。(分かった風に賢そうに書いているが、なぁに、ネタ本があるのだ。新潮社校閲部部長の井上孝夫さんの『その日本語、ヨロシイですか?』【2014年1月新潮社刊】に全部載っている。もっとも「迫力で迫る」は無かった‥と思うが。) まだまだある。
「いまだに未納」「過半数を超える」「そもそもの発端」「最後の切り札」「沿岸沿い」「思いがけないハプニング」「製造メーカー」「初デビュー」なんてのも‥。ラジオなどの仕事で、意識的に使うこともある。生涯使わないだろうなぁというのもある。
言葉なんて、いい加減でいい、スキあればこそスキ。(←ステキのテ抜き?!)