2ペンスの希望

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あれば?あらば?

更に重ねてメールを貰った。
「スキあればこそスキ」は 「スキあらばこそスキ」じゃないの、と。
う〜む、あれば、と あらば。確かに表現としては両方ある。
ただ、(知識をひけらかすのだが)
「あれば」は古文「あり」の已然形、「あるときは、いつも〜」という意味、
「あらば」は未然形、「もしも、そういうことがあれば〜」仮定条件を表す。
違いはハッキリしている。けど今回は、「隙があるくらいのほうが好ましい」という程度の意味で使ったゆえ、どちらでも通用しそう。メール指摘子はそれを見抜いてハッキリさせよと迫っておられる。当方はいい加減、曖昧にすませてお茶を濁すつもり。 つまり、言葉遣いなんて、場当たり、罰当たり。その場しのぎのいい加減。あなた任せの風任せ。とどのつまりは、他力本願。
それでも、「こんにち-わ」「すい-ません」は許せない。「こんにち-は」「すみ-ません」と書きたい派だ。「いい加減でいい」といった尻から、この調子。ことほど左様に、まったくもって、いい加減。何でもありといいながらの頑迷固陋。保守的なのかも‥。
もうひとつ、知識のひけらかしを。
「新しい=あたらしい」。元々は「新しい=あらたしい」だった。それが経年変化して「あたらしい」となった。→またまたいい加減なことを‥と言うなかれ。証拠がある。「新た」は今でも「あらた」と読むでしょ。
こういうのを、国語学では「音位転換」と呼ぶ。どんなもんだい、エッヘン。