2ペンスの希望

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『映画手帖』

雑誌以外で一番古く手にした映画本は何だったのだろうか?ハッキリとは憶えていないが、高校時代大阪阿倍野の古本屋で買った『映画手帖』【清水光監修 京大映画部編1950年11月創元社刊】は最初期の一冊だ。
新書版で定価は¥130. 序文を津村秀夫が書いている。帯に「☆あらゆる角度からみた映画の鑑賞と批評の基礎知識を、樂しくよませる最新スタイルの映画小事典。☆オールドファンもニューファンも、そして研究家も、ぜひ備えていつも役に立つ樂しい映画讀本です。」とある。
かなり売れたのだろう、その後もあちこちの古本屋でよく見かけた。それにしても、半世紀以上も前から映画本は少なからず出版され、研究家もそれなりに居たようだ。とするなら、映画本出版の隆盛は最近のことではないということか。前言撤回が必要かもしれない。