2ペンスの希望

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後半戦

映画会の後半戦=京都での上映が始まった。
初日は13名のお客さん。いまどきヘビーな三本立て。
それでも三本全部を見てくれた方が5名、二本の方が6名、一本だけの方2名だった。素材も主題も異なるが、三本に共通するのは、ほとんどインタビューだけで構成されている点だ。映画会の惹句は、「我 発見セリ‥‥優れたインタビューもまたスリリングな映画である」。ふくよかで温かいインタビューと練りに練られた構成・編集が、生ハムのように瑞々しく、滾々と湧き出る泉の如き映画に結晶している、そんな思いを込めた。
それにしても、三本見たら延々5時間以上もインタビューに付き合ったことになる。
お疲れ様でした。
映画会の帰り道、不意に、その昔、京都で活動していた『シドフ(See Documentary Film)』というシネクラブ運動のことを思い出した。
シドフが掲げた旗印は、「Seeすることは思惟すること」。
そのDNAは、死んではいない。