2ペンスの希望

映画言論活動中です

ウエとマエ

気のせいだろうか、
以前にも増して、最近の映画はみんな、シタとヨコばっかり見ているようだ。アイツよりはマシ、アレには勝ってる、なんとか恥をかかなくて良かった、そんなのばっかが目立つ。
そこそこ、まあまあ。
ウエは見ない。テッペンは目指さない。高望みはしない。そして、マエも見ない。
つまり観客のことは考えていない。マエにあるのは鏡、鏡に映った自分のふりばかり気にしている。そんなにカッコつけてどうするの。まわりばかり気にしてどうしたの。
血も涙も汗も流さずに、人を動かせるものなんて出来っこないのに。
ウエとマエを見ようよ。
なりふり構わず、我武者羅にテッペンを目指す暴走族・妄想派の登場を期待したい。