2ペンスの希望

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目利きビジネス

目利きビジネスが人気だそうだ。 若い友人がテレビで見たと話してくれた。
一つは「air Closet」という「月額制6800円で一月に何着でも手元に届く」「女性向けオンラインファッションレンタルサービス」。始めたのは「ノイエ・ジーク neuer sieg」という会社。「楽天」からスピンアウトした若い人たちらしい。ドイツ語で、「新しい勝利」という意味みたい。事前の会員募集だけで既に2万人を越える登録があったそうだ。
味噌はプロのスタイリストによる目利き。あなたの好みを聞き、その人に合った新しいファッションスタイル、ちょっと進んだ冒険服を提案するというふれこみだ。
もう一つは、北海道の片田舎・砂川市にある潰れそうな(失礼!)地方書店「いわた書店」が始めた「お任せ選書一万円サービス」。「年季の入った本好きの書店主さん=本の目利きが、依頼者の読書歴やライフヒストリーをきめ細かくヒアリングして、一万円分のお薦め図書をセレクト、必ず手紙を添えて段ボール箱に詰め送ってくれるサービス」。そもそもは10年前 高校同窓の飲み会でのぼやき。先輩の前で書店業界の苦境を話した。「それなら、面白そうな本を見繕って送ってくれよ」とその場で何人かが一万円札を渡してくれたことがきっかけ。こちらも大人気のようで、662人待ち。2015年度のサービスは既に打ち切り。来年の再開を待たねばならない盛況ぶりみたい。
テレビ番組を見た友人の話では、識者の大学教授が「人間にしか出来ないコミュニケーション」と「適度な不一致」というキイワードで解説していたそうだ。  確かに。
情報があふれかえり、あまりにも選択肢が多すぎて、迷ってしまう、頭を抱えてしまう、何が欲しいのか自分でも分からなくなってしまう、そんな子羊たちを救う目利きによるセレクトビジネス。 成る程ねぇ、と感心しながら、う〜ん、と考えてしまった。
続きは明日書く。
付記: ご興味の向きは、上述の情報でキイワード検索されたい。山ほど出て来る。