耄碌してきたようだ。
昨日書いたスタッフ論・職能論、数年前にも似たようなことを書いていたことをすっかり忘れていた。しかも、言っていることが全く違っている。数年前には、撮影は「目」だといい、昨日は、撮影は「足」だと主張している。いい加減なことだ。でも反省なしで行く。
プロデューサーはスタッフなのか、という論議も昔からあった。
拙管理人の考えを書く。
プロデューサーは、スタッフの一員ではない。スタッフの代表であり責任者ではあるが、
スタッフ(現場技能者・現業者)とは異なる。監督をはじめスタッフを選び編成するのが
仕事だ。自分でスタッフを組まない(組めない)プロデューサーは半人前だ。撮影や編集仕上げの現業・現場では何もすることがない。技能的パートは担わない用なし・穀潰しだ。現業人に何かがあった時、代わりを調達し、目的地まで滞りなく業務を遂行する責任を負う。監督以下スタッフにはそこまでの責任はない。
機材と技術の進化で、フットワーク良く、製作・脚本・監督・撮影・編集・仕上げ、果ては音楽・配給・広告宣伝・興行まで、多彩な職能を独りで担う例も増えている。やむをえない面も認めるが、複数の職能を担っているんだという自覚は忘れないようにしたい。
映画は独りで作る製作物ではない。そこにこそ豊かさも厄介さも詰まっている。このことは繰り返してきたが、何度でも書いておきたい。