2ペンスの希望

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淘汰と選別の目(芽)

最早、映画館で映画を観るという形は、「映画の流通」「事業としての映画」にとって、隅っこの一部分でしかなくなってしまったのだろう。
自前で精力的に新作を作り続けている監督さんとそんな話になった。
劇場公開、ホール上映、TV放映、パッケージ販売、ネット配信(ビデオ・オン・デマンド、ペイ・パー・ビューetc.etc.)
窓口は広がった。けど、世知辛くなった。甘くてしょっぱい。
より個別的に‥という意味は、顔の見えにくいマスは端から相手にしない。出来ない。
より直接的に‥という意味は、中間経路は出来るだけ端折ってスルーする。
より迅速に‥‥という意味は、賞味期限はどんどん短くなる。ということ。
かくて、多種多様な製品・商品が、大中小‥極小様々なマーケットにてんでばらばらに並べられ、猛スピードで消費され、次々に忘れ去られていく。慢性的供給過多。
選り取り見取り、と言えばその通りだろう。けど、管理人には(何度も書いてきたが)
玉石混交を通り越した液状化としか思えない。廃棄物の大量発生は処分に困る。コストもエネルギー負担も半端ない。社会的迷惑の放置は大人の責任である。危険は承知で言うのだが、淘汰と選別の目を(芽を)育てたい。