2ペンスの希望

映画言論活動中です

クラウドファンディング

昨日に続き、neoneo ♯6の特集記事から無断引用。
2011年クラウドファンディングサイト“MotionGallery”を始めた大高健志さんの論考。
スタートしてからは、ポジティブな物からネガティブな物まで様々な反響を頂きました。その中でもとても重要だと感じた反応に「他人のふんどしで相撲をとる様な真似はすべきではない/その様なファンドを募る手法は過去に失敗済みだ」という物がありました。‥(中略)‥他人のふんどし」という印象には、ファンディングは〈施し〉であり、それを行う事は自力で資金集めを行うべきというプロ意識の欠如であるという認識(お金を一般消費者から〈恵んでもらう〉、もしくは映画の本質でない点をアピールし、お金を巻き上げる様な集め方がクラウドファンディングである)、「すでに失敗済み」という印象には、ファンディングは〈投資〉であるという認識があったかと思います。
しかし、クラウドファンディングに私自身がある種の未来を感じた理由は、そのような資金集め=施し/投資であるという前提を変える力があると感じたからです。

大高さんは「共感で資金を集める」という言葉で説き進める。
喜捨でも投資でもない。共感による組織化。貨幣換算価値を超えた等価交換をどう実現するのか、それが容易ではないことにも十分自覚的だ。
大高文 続き。「当然良い面ばかりではありません。「コミュニティを築く」という簡単ではない活動が必要ですし、無事に資金が集まった後ほったらかしにする等の裏切りがあれば、応援してくれたコミュニティからのしっぺがえしが待っています。‥(中略)‥ 
それは「他人のふんどしで相撲を取る」とはほど遠い大変さがあります。
クラウドファンディングについては、日本映画監督協会でも注目し、2014年7月頃から【ソーシャル時代に映画製作の在り方】として会報で何度も採り上げてきた。機会あるごとに読んでもきた。けど、いま一つピンボケでよく理解できなかった。大高さんの主張がどれほどのものかは判らないが、機会があれば、関わってみたい。と、そそられた。