2ペンスの希望

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引き返せなくなってしまう気が‥

さらに、映画『旅する映写機』の冊子の話。高知県 大心劇場の小松秀吉さんの言葉。「上映もデジタル化すれば簡単になると思うけど、何だか味気ない。田んぼでも農薬を使えば楽だけど、楽なほうへ行ったら引き返せなくなってしまう気がする。」 至言。
文化的資産としての映画とかフィルム映画の歴史的意義といった大所高所からの言葉でなく、地べたに足をつけて人の目の高さから見つめ歩き続ける小松さんの姿勢、それを書いたライター神田麻美さんの眼差し、編集発行人森田惠子さんの懐の深さが重なって伝わってくる。 いいなぁ。