2ペンスの希望

映画言論活動中です

たまには只ものじゃないものに

世の中には只のものがあふれている。マクドナルドはスマイル0円だ。
タダより高いものはないともいう。身銭を切らない知識は偽物、碌な物じゃない、とも。
いずれ真実だろう。
雑誌を定期購読しなくなって久しい。新聞もとうに止めた。それでも本屋に行く習慣は変わらない。本屋に行くと出版社の無料PR誌が目に付く。根がケチで欲張りだから、無代と聞くとつい手が伸びる。はしたない、みっともないというなかれ。普段なら絶対に手にとらないものに出会う面白さは格別だ。 寄り道、脇道の効用。ただ飯喰らいは得意中の得意(?)。見知らぬ世界、思ってもみなかったものに出くわす楽しさは得難い。
たまには只ものじゃないものに出会うこともある。 
最近面白かったのは、「スタジオジブリの好奇心」というキャッチコピーが付いた月刊誌『熱風』2016年3月号。 「人工知能」特集のインタビュー記事と佐藤剛さんの新連載。
新連載のタイトルは、「ヨイトマケの唄」をめぐる旅〜美輪明宏と中村八大、三島由紀夫が生きた時代―日本で最初のシンガーソング・ライターが誕生、とながったらしいが。
幾つになっても新しいものに出会うことに臆病、億劫(おっくう)にならないで居たい。