2ペンスの希望

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背反有理2016夏その2

岡山県真庭市勝山で2012年冬からパン屋を始めた渡邉格さんの『腐る経済』を読んでいる。【講談社 2013年9月 刊】
「腐らない」という現象は、自然の摂理に反している。 それなのにけっして腐らずにむしろどんどん増え続けるもの。それがおカネ。そのおカネの不自然さが、 僕たちを 「小さくてもほんとうのこと」から乖離させていく。
経済を「循環」させ、「発酵」させ、「腐る経済」をつくる
自分のすぐ近く、身の回りからという発想。
そういえば、昨日の『さかさ町』では、小学校のクロース先生が、歴史の授業の進め方についてこう話してた。
おまえさんがたは、むかしの時代から学びはじめて、だんだんと現代に近づいていくだろう?‥わたしたちは、まずここ、現代のさかさ町のことから学びはじめる。そして、わたしたちの先祖はどうやってここにきたのか。‥そのほうが、ずっとかしこくなれる。まず、いまのじぶんたちのくらしを学ばずして、見たこともない遠い時代のことが頭にはいるとおもうかね?」 一理ありだよね。