2ペンスの希望

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どっちもいい

昨日に続いて予告編 二本。
1952 HIgh Noon Fジンネマン(邦題:真昼の決闘)
1959 Rio Bravo Hホークス (邦題:リオ・ブラボー
High Noonの評価の高さに反発したHホークスが、「プロのくせに一般市民に助けを求めるなんて‥あんなののどこがいいんだ。」とアンチで作ったのが Rio Bravo だというエピソードが残っている。

中学生時代、平日午後のTV放映で何度も観た。
劇中の時間経過が映画の長さ85分とほぼ同じという趣向も効いていて新鮮に感じた。


こちらは王道派娯楽西部劇。
山田宏一さんは「ハワード・ホークスは一目瞭然の映画だ。「映画」への確信にみちたホークス的な明快さ、明晰さに対しては、いかなる批評的な言説も無効のように思える。そこに映画がある、それが映画なのだ、と言うしかない。そして、それだけで充分なのだ」と讃える。【ハワード・ホークス読本:国書刊行会 2016年12月】

作り手たちの狭隘、自負≒唯我独尊は首肯するが、観客の狭隘はいただけない。ファンが私はジンネマン派、俺はホークス派だと騒ぐのは滑稽。見苦しく勿体なく笑止千万。
どっちでもいい。どっちもいい。それでいいじゃないか。 諸君。