2ペンスの希望

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邦画は映画じゃない

ずっと邦画に肩入れして映画に接してきた。
この国に生まれ、この国で育ってきたのだから当たり前のこと、そう思ってやってきた。それでもこの数年、その貧相・貧弱が目にあまる。
邦高洋低なんて一体どこの国の話。どの口で言ってるの。映画以前、映画未満、映画もどき、映画まがいの大行進。出来損ないが大通りを闊歩する。まやかし・目くらまし・嘘八百、パチもん、バッタ品、類似粗悪品、がせ、キセル、テンプラ、贋品、偽物、フェイク、コピー、イミテーション、ミメーシス、ミミクリ、次から次へ懲りずにいくらでも出てくる。何とかベストテン入賞、へなちょこ海外映画祭受賞、ぼんくら助成金助成、‥‥。
ぞっとする。けど、ぞっとしない。切歯扼腕。あまりの歩留まりの悪さをぼやいていたら、京都ふや町映画タウンの大森店主が一言。
邦画は映画じゃない。別物、別カテゴリー。日本の映画を、外国映画と同列に扱うのが間違い。‥昔はともかく、今のこの時代の映画のいろんな状況考えたら、そのほうが絶対。邦画の「位置」がよく分かるし。
う〜む、至極真っ当。拝聴得心。