2ペンスの希望

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当てにできるプロがいない

京都ふや町映画タウンの大森店主さんとの最近の会話、続き。
アクセスが簡便になり、目の前に膨大な情報が広がるようになった今、映画ファンは何を頼りに映画を選んでいるのだろう。
映画評論家は、昔から「食えそうになかった」。それが絶滅、看板を変えて、提灯持ち、腰ぎんちゃく、幇間、やぶ医者あたりになっちゃった今、皆さん新しい映画へのアンテナを何処にどう張ってるのだろうか? 
大森さんは、何人かの若いお客さんに訊いてみたそうだ。すると口をそろえて
当てにできるプロがいない。ネットを漁って、これはと思う素人を見つけ、彼ら見巧者、目利きの評価を元に判断。自分と肌が合う人の言葉を参考にする」と返ってきたという。大森さんのコメント。
見られる時代になった今だからこそ本当のプロが必要なのにね〜、
映画見てる人間は誰しも「いい」映画を見たいわけであって、
だからいい映画(のタイトルだけ)を教えて欲しいだけで、
細かい個人的な自分的な見方、解釈、喰い付き方、なんかは
見る時にみんな一人一人勝手にというか自然に全員が言われなくてもしてるわけで。
堂々といい映画を教えてくれたらそれだけでいい、というかそれ以外いらないし、
それができない、分からないプロはプロではないやろ
ーと思います。
だから、いま、プロがいないわけですが・・・。
あと、プロと素人のレベルが近づいてきたんですかねー。
プロのレベルが落ちたのか・・・素人のレベルが上がったのか・・・
少なくとも「素人」は、「ふや町」レベルは見られる時代なわけです。
この「怖ろしさ」をプロはどう思ってるんすかね〜〜。
何も思ってなさそうなのが一番怖い・・・。

プロが一番遅れてる。閉じるからだ。 珍しいことじゃない。どこの世界にも転がってる。