2ペンスの希望

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腕次第

「原作が人気コミックばっかり、もっとオリジナルシナリオを大切にしなければ‥」
そういう嘆きもよく聞く。
けど、オリジナルならクソでもミソでもなんでも良い、というわけにもいかない。
いたずらなオリジナル信仰は困りものだ。 寸足らず、舌足らず、出来の悪いオリジナルシナリオなんて誰も喜ばない。犬も食わない。
ベストセラー小説をいち早くイタダキ、早業で映画化するのは、昔々からの常套手段、
得意技だった。
材料はなんだっていい。要は料理人の腕次第。パクリ上等、いただき結構、
ただし腕を振るってね、
そういうことだ。
まやかし・目くらまし・嘘八百がいけないワケでもない。
そもそもが映画は「まやかし・目くらまし・嘘八百」の「作り物」。
でも、折角「作る」のだから、も少し上手に作ってね、上手い嘘で気持ちよく騙してね、
とどのつまりはそういうこと。